断熱性能が劣るアルミ窓
錆びにくい、隙間風が少ない、雨仕舞いが良い。
昭和40年代に一気に普及したアルミ窓でしたが、
断熱性能が劣るという弱点を抱えていました。
以下に代表的な建材の熱伝導率を記します。
数値が大きいほど熱をよく伝えます。
□アルミニウム 200
□鋼材(鉄) 53
□コンクリート 1.6
□ガラス 1.0
□漆喰 0.7
□土壁 0.69
□石膏ボード 0.22
□ナラ、サクラ 0.19
□塩化ビニル 0.17
□檜、杉 0.12
□畳 0.11
熱伝導率の高さでアルミが群を抜いています。
鉄の3.8倍、コンクリートの125倍です。
窓の枠材としてアルミに代わって使われ始めた
木材や塩化ビニルと比べると1000倍以上です。
以下の主な断熱材と比べ5000倍〜10000倍。
□吹込セルローズファイバー 0.04
□羊毛 0.04
□グラスウール 0.05〜0.036
□ロックウール 0.038
□発砲ウレタン吹き付け 0.03〜0.04
□スタイロフォーム 0.022〜0.036
アルミは窓枠材として多くの利点がありました。
軽い、錆びにくい、加工しやすい・・・
しかし、いくら優れた点があったとしても、
エネルギーを無駄に使わない、
CO2を排出しない今の世界的な流れでは、
アルミ窓が陶太されるのは必然だと思います。
窓は枠とガラスの組み合わせで成り立ちます。
次のブログでは、あえてアルミの枠材に
三層Low-E クリンプトンガス入りのガラスを
組み合わせたらどういう断熱性能になるか、
計算してみようと思います。
では、また。