新・もみがら断熱
真・エコハウス

もみがらで断熱したい、という依頼がきました。話を聞くと、かなり大きな住宅です。もみがら以外にも。できる限り自然素材を使いたい、合板は使いたくない、という条件です。

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冬至の12時
リビングに燦々と陽光が降り注ぎます。

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夏至の12時
これだけの大きな窓にもかかわらず、日差しがかなり遮られています。

初めは、勘違いのエコかと思いました。日差しを遮り、風通しをよくして、というような。実際、風通しだけで快適に過ごせる日は、365日のうち10分の1くらいしかないかもしれないのに。

しかし、そうではありませんでした。高断熱、高気密、エコ、環境共生についてとても詳しいのです。かつて、ご自宅をほぼ全てDIYで完成させたという体験には本当に驚きました。その時、もみがら断熱にしたけれど、思うようにいかなかったのでリベンジしたいというのです。

できる限り自然素材で造る高気密、高断熱の家。しかも大きな家です。取り組んでみたいと思いました。

私が住む地方都市では、郊外の集落へ行くと、ほとんどが大きな家ばかりです。それらの家は、ストーブの燃料代、エアコンの電気代がどれほどかかるか心配になるくらい冬は寒く夏は暑いです。しかし、どの家もお金に余裕があるせいか、住宅の省エネに目を向けることなく暮らしているように見えます。

ですから、依頼を受けた大規模住宅を、できるだけ自然素材を使い徹底したエコ・省エネにするのは、大きな意味があると思いました。しかも、建て主がそれを強く望んでいるのですから、願ってもないことです。

間取り外観のプランと並行して、断熱材の「もみがら」を通して建物の内外を移動する熱量、窓からの日射熱取得量、建物から自然に漏れる空気の熱量、換気による空気の熱量、生活の中で発生する人や家電などの熱量を数値化しています。

計画の段階では、もみがらの厚さ、使用材料等は仮定です。どれくらいの断熱性能を目指せば、どれだけの効果があるか、そして、建物の向きや窓の配置でどれだけ効果が違うか、検証するためです。

今は計画案の段階ですが、思った以上に「断熱」「気密」「日射」は、建物のエコに効果があるとわかります。その効果を、誰もが分かるように、光熱費などの「お金」に換算してみようと思います。

2020年8月
プラスエム設計代表 山中省吾





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