窓から放散されるCO2

CO2排出係数という数値があります。
電力会社が一定の電力をつくる際に、
どれだけの二酸化炭素を排出したかを
推し量る指標です。

下の表は2014年度における電力会社の
CO2排出係数等を記したものです。
中国電力のCO2排出係数0.709使って、
前回記した①〜③窓から放散される
CO2の量を算出します。

CO2排出係数

①アルミ枠+単板ガラス
熱還流率Uw=6.30
1時間の流失熱量 382wh
1時間の電気代 10.7円
1時間排出するCO2 0.271kg

②アルミ枠+複層ガラス
熱還流率Uw=4.26
1時間の流失熱量 258wh
1時間の電気代 7.2円
1時間排出するCO2 0.183kg

③樹脂枠+三層Low-E Kr
熱還流率Uw=1.10
1時間の流失熱量 67wh
1時間の電気代 1.9円
1時間排出するCO2 0.048kg

最も熱還流率が大きい①の窓から、
1時間に0.271kgのCO2が排出されます。
これは最も寒い1月の平均気温をもとに
1時間当たりの量を算出したものなので、
1ヶ月間の量に換算します。

0.271kg×24時間×31日=201.6kg。

何と、幅1.7m、高さ1.8mの窓から、
1月の1ヶ月間に成人男性の体重の
約3倍もの二酸化炭素が排出されるのです。

あくまでも、電力会社が電気をつくる際に、
どれだけの二酸化炭素を排出するか、
という指標に基づいた換算値ですが。

①の窓は、既存住宅の大半で使われている
アルミ枠+単板ガラスの窓です。

これを③の窓、樹脂サッシ+三層ガラスの
窓に替えると、二酸化炭素の排出量は35kgに
激減します。

既存住宅のアルミ窓を樹脂窓に取り換える、
といってもそう簡単ではあります。

そこで、新築に①の窓を取り付ける場合と
③の窓を取り付ける場合の工事費の差額と、
電気代の差額を次回に比較検討してみます。

では、また。