窓の外の世界

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住宅の内部と外部の仕切を「外皮」と言います。
外皮を通して建物の内外を熱が移動します。
外皮の断熱性能を高くするほど、冬暖かく
夏涼しい建物になります。

外皮は以下の部分で構成されます。
「屋根」「外壁」「窓」「1階床・基礎」

新築住宅の場合、
窓以外の外皮は、ある程度自由に断熱性能を
強化することができます。断熱材をどんどん
厚くすれば断熱性能が高くなります。

ただし、窓はそう簡単にはいきません。
高性能な断熱窓・気密窓は、工業製品として
販売されている中から選択するしか方法が
ないからです。

屋根や外壁の場合は、
梁、タルキ、柱、間柱など断熱材を分断して
している木の部分を断熱ロスとして扱います。

しかし、窓の場合は、
屋根や外壁が断熱ロスとして扱う木の部分を
現時点で最高の断熱材として扱っています。

それほど窓の断熱は難しいということです。
実際、屋根や外壁に比べて面積の小さい窓から、
外皮全体の半分近くもの熱が移動する建物も
あります。

こんなふうに、断熱的には厄介者の窓ですが、
私たちは、窓を通して別の世界を見ています。

遠くに広がる海、山並み、木々、空、雲・・・。
自宅の庭や隣の屋根の場合もあるでしょう。

私たちは、窓を通して見えるものから、
時間の経過や天候の変化に気付き、
家の中とは違う別の世界を感じ取ります。

違った営みや他の場所を感じとる物語性も
窓の魅力です。

快適で健康な環境をつくりだす技術的な側面、
外の世界の明るさや空気感を映す情緒的な側面、
窓はどちらも兼ね備えています。

それでは、また。