窓から失う熱量

画像の説明

米子市を想定し、最も気温が低い1月に
窓から失う熱量を算出しました。
(気温は気象庁のデータを使用)

室内の設定温度 24℃
米子市1月の平均気温 4.4℃
室内外の温度差 19.6℃

室内の設定温度を「24℃」としたのは、
世界で最も多く用いられている快適性の指標
PMVが求める快適温度を用いたから。

日本人は冬の寒さを局所暖房で
じっと耐える生活に慣れていますが、
先進国ではPMVが求める健康で快適な
暖房時の室内温度24℃で暮らしています。
(少し大袈裟ですが)

しかも、日本のように局所暖房や間欠暖房ではなく、
24時間全室暖房が主流となっています。

住宅の断熱性能の飛躍的な向上が
このような暮らし方をもたらしました。
世界に比べて日本は遅れをとっています。

それでは、計算の結果を以下に示します。
室内外の温度差が19.6℃の時、窓から失う
1時間当たりの熱量をwhで表記しました。

①アルミ枠+単板ガラス 382wh
②アルミ枠+複層ガラス 258wh
③樹脂枠+三層Low-E Kr 67wh

既存住宅で圧倒的に多い①の窓の場合は、
添付写真の電気ストーブを弱運転(400w)
した時とほぼ同じ熱量が失われます。

1kwhの電気代を28円とすると、1時間で11円、
24時間で268円の電気代に匹敵する熱量です。

日本でもやっと普及し始めた③の窓の場合だと、
1時間で1.9円、24時間で45円となります。

窓の性能をアップすると、
暮らし方がどのように変化するか、
明日は考えられる例を挙げてみます。

それでは、また。

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