その21 自然素材で高断熱を実現

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前回、選択肢1〜3を提示しました。

選択肢1
できる限り透湿抵抗値の小さい自然素材を使い、
内部結露は承知の上で、濡れては乾くを繰り返す。

選択肢2
透湿抵抗値の小さな自然素材を使うものの、
途中に透湿抵抗値の大きな防湿フィルム等を加えて
水蒸気の移動を少なくし、尚且つ、通気層を設けて
内部結露が生じる物理的な状態を取り去る。

選択肢3
内部結露が生じる屋根や外壁の下地の
温度が下がらないよう外断熱で強化する。

では、それぞれの選択肢について考えます。

選択肢1

物理の法則では、
半端ではない量の内部結露が発生します。
水蒸気が水に変わる時は、
気化熱の逆で液化熱?まで発生します。

屋根や壁の下地面は蒸れむれの状態で、
籾殻は湿気や水分を吸い込んで断熱性能が落ち、
いくら透湿抵抗の小さな建材を使っても、
乾く暇がないと思われます。

自然素材だから大丈夫とは、とても言えません。
呼吸する家が快適などと、とても言えません。

選択肢2
大学、建築学会、国交省など研究機関と
実務家の人たちがこれまでの結露事故を分析し、
高気密・高断熱住宅の結露事故を防ぐ必須の
仕様として定着しつつあります。

物理の法則や自然現象に照らし合わせると、
納得できる仕様です。

また、籾殻の前後に「防湿フィルム」と
「透湿防水シート」を挟むことで
C値を下げやすくできます。

自然素材・エコ・環境共生を謳う専門家の中には、
ビニールで包んだような家では建物が呼吸できない
などと、否定的な人もいますが、
私は、そのような考え方を持つの人たちに
全面的に賛同することはできません。

選択肢3
建築士としては、
最も安全で確かな方法だと思います。

しかし、費用が嵩みます。
実在水蒸気圧が飽和水蒸気圧を超えない
ようにするには、この建物で100〜200ミリ
くらいのボード状の「外断熱」の
付加断熱がが必要と思われます。

これでは、そもそも何のための
「籾殻断熱」なのか、原点が曖昧になります。

なので私は、選択肢2を勧めます。

それでは、また。