その16 内部結露

ビールグラスの表面に付く水滴は結露です。
車の窓ガラスが曇るのも結露です。
どちらも表面結露と言います。

同じ現象が建物の壁内や天井裏で
生じる結露を内部結露と言います。

内部結露は生じていても見えない部分だけに
気がつかない場合が多く、
じわじわと建物をむしばみます。

内部結露が生じると、
断熱材の籾殻が水分を吸い込んで、
断熱性能の低下をもたらします。

そして、
腐朽菌が発生して構造体を弱体化させます。

ビールグラスの水滴は、
小学生の頃に習った単純な物理現象です。

建物の内部結露も同じ現象なので、
設計段階で数式を使って推定できます。

以下は天井の断熱を想定した模式図です。

画像の説明

これまで検討してきた「断熱性能」は、
人間に例えるなら「身体能力」です。

計画中の建物は、
ずば抜けた身体能力のアスリートです。

断熱性能を表すUa値は、
現段階で0.3前後と推定でき、
HEAT20のG2で地域区分1の北海道を
クリアできるかもしれないレベルです。

さて、ずば抜けた身体能力の家ですが、
病気が潜んでいたら、持っている身体能力を
十分に発揮することはできません。

そこで、
計画建物の内部結露を診断してみます。

構造用合板やプラスターボードなどの建材を
極力使わず、自然素材だけでUa値0.3前後を
実現するのがコンセプトだからです。

現在ではあまり使わない材料の組み合わせで、
ハイレベルの性能を持たせると、
予期せぬ障害が発生しないとも限りません。

さて、どのような診断となるでしょうか?

それでは、また。