その14 Ua値とC値

これまで、
建物内外の温度差による熱損失量と
日射熱取得量を計算してきました。

その結果、
窓から失う熱損失量が全体の63%で、
窓から取得する日射熱取得量が全体の92%と、
建物の断熱性能を考える上で、
窓の重要さがはっきり見えてきました。

窓の仕様を
木製、トリプルガラス、アルゴンガス、Lo-E
として計算してもこの結果です。

尤も、
屋根の籾殻の厚さを40cm、
外壁の籾殻の厚さを30cm、
基礎外周部の籾殻の厚さを40cm、
と想定したので、

屋根・外壁・基礎の断熱性能がかなり高くなり、
相対的に窓の弱体化が目立ったとも言えます。

さて、
熱損失量と取得量を計算し、
薪ストーブから発生する熱量などと比較
したのはいいとして、
肝心の「Ua値」をまだ算出していませんでした。

Ua値は、「外皮平均熱還流率」と言い、
建物の断熱性能を数値化したものです。
Ua値が低いほど断熱性能が高いことを示します。

既に基本的な計算は終わっているので、
さっそくUa値を求めてみましょう。

屋根・外壁・窓・基礎の
熱還流損失の合計、q=319.48(w/k)
外皮面積の合計、ΣA=1082.4m2(デカイ!)
Ua=319.48÷1082.4=0.30(w/m2・k)

Ua値=0.30はどれくらいの性能なのでしょうか。

日本はずっと断熱後進国と言われ続ける中、
1980年基準、1992年基準、1999年基準、
2013年基準と変遷し、やっとHEAT20の基準
へと動き出しました。

Ua値=0.30をHEAT20の基準と比べてみると、
最も寒さの厳しい地域区分1(北海道の一部)
G1グレード0.34をクリアし、
G2グレード0.28には及ばないレベルです。

スクリーンショット 2020-08-23 10

それではC値について。

C値は、建物全体の隙間(cm2)を
延べ床面積(m2)で割った数値で、
建物の気密性を表す数値として用いられます。

では、C値はどれくらいが適正か。
それは明日のテーマとします。

では、また。