見えるって、すごい

もう忘れた方も多いと思いますが、小池百合子さんが脚光を浴びた頃の事件。もし、建築のプロセスが見えていたら、あの豊洲のように、関係者の誰も知らない間に盛り土が変更されていたなどということは起きなかったでしょう。

最近の事件。もし、建築のプロセスが見えていたら、一連の共同住宅に、天井裏の界壁が施行されていないなどということは起きなかったでしょう。新旧の事件を取り上げましたが、やがて忘れ去られていくのでしょうね。

外観1

顔が見え 価格が見え
品質が見える家づくり


「顔が見える」

プラスエム設計では、ちょっと変わった契約会が行われます。「私は基礎工事」、「自分は内装業者」などと、それぞれ挨拶を交わして契約します。終わると全員で記念撮影。

「まるで家づくり内閣発足みたいですね」と建築主が言うと、「総理大臣は建築主さんだね」と大工の棟梁。笑顔が広がります。
 
工事が始まってからも、ずっと顔が見えます。「今日は基礎に鉄筋を入れました」と基礎工事の職人が報告。すると、「寒い中お疲れさま、明日もよろしくお願いします」と建築主が返信します。
 
こんなふうに、基礎を造る人、壁を塗る人、電気の配線をする人など、関わった人の顔がすべて見える家づくりです。


「価格が見える」

無料相談会の時でした。「原価で建てるって、どういうことですか? 建築は複雑すぎてよく分かりません」と建築主が質問しました。
 
すると、大型のモニターに住設機器が映し出されました。何と、定価87万円のユニットバスが28万円。しかも、工事費込みの価格です。他にも定価98万円のエコキュートが21万円など、驚きの価格がズラリと並んでいます。一体、建築の原価ってどうなっているのでしょうか?
 
「住宅会社はエコキュートを50万円とか、定価の8割とかで見積ります。仕入れ価格は21万円ですけどね。オープンシステムの場合は、建築主さんが21万円で購入します。つまり、これが原価です」と、プラスエム設計の建築士。
 
住設機器や建材だけに限りません。基礎工事や内装工事など10数社と交わす請負工事は、元請け業者を介さないのですべて原価です。


「品質が見える」

設計が始まると、建築主の要望を反映させた案だけではなく、自分ならこういう家に住みたいという案など、複数の建築士によるプレゼンテーションが行われます。その後、家づくりのコンセプトを絞り込み、3か月で計6回の設計検討会。
 
建築主は、デザインや間取りの意味、さらに省エネ住宅の重要性などを理解した上で家をつくります。つまり、設計の品質が見えるのです。
 
工事の品質も見えます。「鉄筋を検査し、継手の一部を直すよう指示しました」と建築士が報告。他にも断熱の方法やサッシ周りの防水など、92項目もの検査報告が行われます。徹底した設計検討会と検査報告で、品質の見える家づくりに建築主は安心です。


見えるって、すごい

 
見えると、誤魔化しが通用しません。不要な経費が排除されます。やるべきことをやらなければなりません。ところが、「見える」を実現するのはそう簡単ではありません。何故なら、隠したいことまで見えてしまうからです。
 
プラスエム設計は、建築の分離発注方式(オープンシステム)を考案し、全国に広めた設計事務所です。もう四半世紀以上も前から「見える」を実現しています。この手法でこれまでに5千棟を超える建物がつくられました。大半は住宅ですが、マンション、工場、店舗などもあります。

オープンシステムは、設計事務所が建築会社の代わりをしているのではありません。「建築主」と「設計監理者」と「専門業者」の3者が、建築の元請け業者の機能を分担して担う手法です。元請・下請という上下の関係もありません。3者は目的の建築物を完成させるパートナーの関係です。

コメント


認証コード2097

コメントは管理者の承認後に表示されます。