時差建築ってあり?/海老名オフィス

今日は時差出勤ならぬ、時差建築のお話です。
オープンシステム(OS)を始めてから今年で18年目になりますが、恥ずかしながらローコストハウスについてはあまりOSでの経験がなく、今回、周囲のアドバイスを受けながらほぼ初めて挑戦しています。建設会社時代にもローコストの経験はありましたが、ランニングコストや住み心地を考えれば、同じようなロースペックにはしたくないし、どのスペックを落とすのか、初めは少し戸惑いました。

時差建築を考える

頭を抱えながら、依頼主の要望事項を整理するうちに出てきたのが、時差建築の提案でした。
まだ概算の段階で、最終的に時差建築が採用されるかも分かりませんが、時差建築で考えると、耐震等級や断熱等級は低くしなくても、また依頼主の要望する規模を小さくしなくても、さらに内装建具などの質感も大切にしながら、かなりイニシャルコストを落とすことができそうです。
どうしたかというと、なにも将来使うことになる部屋の内装工事を新築時に行わなくてもなくても良いだろうと考えました。しばらくの間は、1階の居室は内装無しの倉庫として使い、時期が来たら内装工事を行うというものです。
(もちろん建築基準法の工事完了検査済証だってちゃんと取れます)
テナントが決まってから、好きなように内装工事を行うテナントビルのスケルトン貸しに
似ています。

特に土地の高い地域で、土地を購入して建築しようとする場合は、土地代が嵩んで建築費があまり残らないというケースが多く見られます。その時に、無理に家をローコスト・ロースペックで納めてしまって、あとで後悔するよりは良い気がします。家なんてものは人に見せるものではないし、長く使うものです。暮らしに合わせてボチボチ完成させていくというのも一考の価値がありませんでしょうか。DIYにしたら、もっと楽しいかも知れません。

<今回検討した建物諸元>

構造・規模:木造軸組み3階建て 111.7㎡(33.82坪)
本体概算工事費:1,462万円(税込) 43.26万円/坪 
耐震等級3 断熱等級4
※照明器具(材工)、エアコン(材工)、
カーテン類(材工)、設計料は別途。
※時差で行う内装工事にあと100万円程度~(仕様によって変動)。

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