構造レビュー/海老名オフィス

同じ材料でつくるなら、少しでも丈夫で経済的な方が良いに決まっています。私共が設計した家は、震度7以上の地震が2回連続で来たって少しも損傷させたくありませんし、無駄に大きな部材も使いたくありません。
パソコンのスペックが向上し、計算ソフトも充実している昨今では、電卓と紙で計算していた時代と違って、担当建築士に知識さえあれば、構造計算の専門職に頼まなくても構造計算(許容応力度ルート)は当たり前にできる時代になっています。
計算自体はクリックすれば一瞬で終わるわけですから、基本設計(設計初期)の段階から、何度も何度も計算し、ベストな架構を探して設計にフィードバックします。

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木造住宅は2階建てまでは構造計算しなくていいんだ。などといっている君!!論外です。
それは、建築士が設計した場合は、構造審査が省略できる4号特例という法令があるからです。計算ルートはともかく、構造計算をしなくて良いという意味ではありません。

※4号特例は、住宅を大量生産していた時代の産物です。
 早く廃止するべきだと思います。

戸建て住宅1件の構造計算書は許容応力度ルートの場合、A4で500頁程度になるので扱いが結構大変ですが、設計作業の中で意匠と構造は車の車輪のようにどちらが欠けても機能しない一体のものだと思います。

レビューをググってみると、評論、批評と出てきました。
海老名オフィスでは、私が行った構造設計について、確認のため、某先生にお願いしてレビューを行っています。構造設計に関して(他のこともそうかも)、私が少年野球なら某先生はメジャーリーガー。しっかりやったつもりでも、レビューでは改善点が沢山発見されてしまいます。毎回、心がズタズタ、頭はクタクタになりますが、頂くご意見は本当にありがたく、いつも勉強させて頂いております。

昔、江川卓投手が「たかが野球、されど野球」と言いました。
今の私にとっては、たかが木造住宅、されど木造住宅です。

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