古民家調査#2/大津宏伸

「詳細調査」

前回のブログで説明した基本調査は、古民家が技術面や経済面で再生可能かどうかを判断するのに対し、詳細調査は再生を前提とした詳しい調査です。
既に建物規模や再生方法が分かっているので、この作業の前に私たち建築士と依頼主が業務委託契約を締結します。

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調査は実施設計図書の作成や積算、見積もりができるように、各部分の寸法や納まり、
柱の傾き等、建物の現状を詳細に記録していきます。現地再生の場合は、現に建物が存在するわけですから、あまり神経質に調査する必要はありませんが、解体しないと調査できない
部分もあるので、実際に再生工事が始まってから、解体のタイミングを見て追加調査し、実施設計内容を修正する必要があります。

ところで、空き家になっている古民家では、電気や水道もないのが普通です。
調査には、様々な道具が必要になります。

例えば↓こんな感じ。
筆記用具:シャーペン、消しゴム、色鉛筆
記録用具:画板、方眼紙、カメラ(今回は初めて使用した360度カメラが大活躍しました)
測定用具:コンベックス、レーザー測定器、差金
その他:はしご、脚立、作業台、水平器、投光器、ヘッドライト、腰袋、手袋、マスク、
ヤッケ…。
とても書ききれませんが、なにしろフル装備で現場にいきます。

私の車が道具でいっぱいになるのも仕方ありません。

下の写真は詳細調査の合間に、現場に依頼主、大工さんらが集まって打ち合わせ。
こんな時にも、現場道具が役に立ちます。

お疲れ様です!

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