コンクリートの床をDIYで鏡面仕上げに/山中省吾

お金だけ用意して、すべて住宅会社にお任せ。あとは完成を祈る。「いい家ができます様に…」。

そんなのいやだ! 自分の家なんだから、できるところは自分でやりたい。それがカナダ流。

こうしてジェフさんの家づくりはスタートしました。これまで籾殻断熱を実現する過程を書いてきました。今回は、コンクリートの床を研いで仕上げる工事のDIYを紹介します。「えっ、コレ大理石?」とロンドンブーツの田村淳さんに言わせた、あの床仕上げです。(10月18日「ロンブー淳さんもびっくり」の記事)

画像の説明

ジェフさんの住宅は3層構造です。鉄筋コンクリート造半地下の上に、木造2階建てが乗っています。半地下と2階の床は鉄筋コンクリートです。

ジェフさんは、コンクリートの床を鏡面仕上げにする工事に挑戦しました。コーヒーと錆びた鉄を鍋でぐつぐつ煮てナチュラルステインを作り、それをコンクリートの床面に撒いて色をつけ、表面を研いて液体ガラスで仕上げます。

そもそも、こういう工事を行う業者は全国でもそれほど多くいません。設計段階で愛知県と神奈川県の業者を見つけて見積もりをとると、それぞれ140万円と160万円でした。遠方から来て工事を行うので、どうしても人件費が高くなるのです。

結論から先に言うと、ジェフさんはその工事を10万円以下で行いました。もちろんジェフさん自身の人件費を除いた金額です。ナチュラルステインと液体ガラスの材料費で数万円。残りは施工業者から借りた床を磨く機械の消耗部品代です。ジェフさんのあまりの熱意に、施工業者が機械を無償で貸してくれたのです。

籾殻断熱の工事は大工さんに手伝ってもらいながらの工事でしたが、コンクリートの鏡面仕上げは、ほぼジェフさん一人でやり遂げました。

それではまた明日。

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